| スナック、そこは戸川昌子のようなママのいるお店。ママのいう「ウチの女のコ」は40歳を過ぎている。人類っていうよりキノコ類。そんで、カウンターには井崎シュウゴローのようなオヤジが鈴なりになっている。最初はそんなイメージしかなかった。マダム・戸川なパンチなママと仲良くなるのは、バーモント州の臭いスニーカーコンテストくらい無意味と思っていたのですが、どっこい、実際は全然違うのですな。

「あら、にしヤン、いらっしゃい。どうしたの、その顔。ミッドナイトエキスプレスの女囚人モノくらい悲惨なツラ構えよ。はい、ジンロ」
ママは察しがよくて、ハイパー気配りが利く。昔から、ニッポンのおとうさんは、愚痴は奥さんには言わないで、スナックのママに言ってきたんである。
マダム・戸川なのに癒し系。
ある意味、井川遥よりもスゴイんですな。
いや、実際はキュートな20代チーママだっていっぱいいるんですけど。スナックのママ、それはトークと気配りで男のハートを鷲掴み。

客同士の敷居が異様に低いのもスナックである。煮えまくってカラむヤツ。ここはコネチカット州だと言い張るヤツ。その寂しい背中が光を吸い込み始め、ブラックホールになっているおっさん。まさに夜の民ですが、そんな連中が気配もなく擦り寄ってくる。ゴルゴ13だったら1秒も迷わず撃ち殺すくらいの背後に、ぴった りと寄ってくるんである。スリル満点、それはスナック。酒を酌み交わせば心に残るよい話もきけますが、大半は人生に必要ないことをいろいろと教えてくれる連中です。まあ、それが楽しいんですけどね。究極の異文化コミュニケーション、それはスナック。
並み居る妖怪に憶せず、腰に手をあててジンロを一気飲みできるようになれば一人前です。
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