| 店に向かう前に、コマ劇前のファーストフード店に入った。茶をしばきながら、お店のチケットに名前を書いている途中で携帯メールが着信した。
『あのな、言い忘れたが、激安キャバクラに棲息する女子は大半が猛毒をもっている。シャ〜ッ』
この期に及んでキャバクラ師匠からの忠告メールだった。1,000円なのに猛毒、そらどーいうこったい……。ボクは冷静になって店が安くなる理由を考えてみた。
想定その1■キャバ女子がブス。顔をみているだけでゲロッパ、ハッハしてしまって、ウマイ酒も喉を通らない。
想定その2■キャバ女子の数が絶対的に少ない。客が女子に合格できる確率は20倍。滅多なことでは受からず、店内は男だらけの肉弾戦。
想定その3■キャバ女子がオババ。口説き文句は「オバサンってね。柔らかいのよ。どんどん触っていーのよ、ホレホレ!」
想定その4■以上の想定全部の複合技。
……背筋に冷たいものが流れた。引き潮になった。しかしK田の発言は極太だった。
「師匠は最近、隠居生活がインタークーラーターボだから、ボケが入っただけだって! う、うは、うはは、うははははは!」豪快に笑い飛ばすと、ずいずいと歌舞伎町のコアに踏み込んでいく。
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