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1000円キャバクラ突撃体験!にしヤンがいく!夜の突撃体験談
ジングルベルの音色が聞こえ始めた11月の金曜日のことだった仕事が終わる絶妙の時間に、キャバクラ師匠から携帯にメールが入った。
『高級キャバクラ、チケット持っていけば初回1セット1,000円なり。脇をえぐりこむようにして行くべし! 行くべし!』。
高級キャバクラつーたら指名して2万3万当たり前。フェロモン地獄に溺れたあとは、毎食が吉牛生活になってしまう、ある意味ゴートゥ・ヘル。20代のサラリーマンが自腹で行けるのは、月に1回が精々だ。それが1セット1,000円?
なんてこったい。僕は一気に上げ潮になった。闘魂がダーッ!になった。夢にまで見たヘブンがそこにある。
 
 緊急指令! 極太マッキーズ、発進!
 
短縮番号007僕は編集部を飛び出すと、誰にも見られてないことを確認して携帯の短縮番号007を押した。トルルルルー、トルルルルー、ガチャッ! 緊急指令! 緊急指令! 極太マッキーズ、発進!!
 
 いざ、出陣。
 
新宿歌舞伎町にきっちり43分後。ずっしゃーっ! 響きわたったのはライター・K田(前号参照ね)が乗るママチャリの流星号がカウンターを決めた音だった。「合言葉は!」「ボク、1,000円!」「キミ、1,000円!」「ふたり合わせて!?」「2,000円!!」  いつもながら見事な掛け合いだった。
歌舞伎町に極秘集結した僕らは合体して夜のデュオ、極太マッキーズに変身した。目指すのは某キャバクラF・Xである。地方都市のぼったくりキャバクラに迷い込み、座っただけで3万円取られたあの日はロングロングアゴー。青かったんですな……って最近の話ですけどな。いま、ゆきゆきて神軍。夜風が清々しかった。
 
 猛毒!?
 

店に向かう前に、コマ劇前のファーストフード店に入った。茶をしばきながら、お店のチケットに名前を書いている途中で携帯メールが着信した。
『あのな、言い忘れたが、激安キャバクラに棲息する女子は大半が猛毒をもっている。シャ〜ッ』
この期に及んでキャバクラ師匠からの忠告メールだった。1,000円なのに猛毒、そらどーいうこったい……。ボクは冷静になって店が安くなる理由を考えてみた。

想定その1キャバ女子がブス。顔をみているだけでゲロッパ、ハッハしてしまって、ウマイ酒も喉を通らない。

想定その2キャバ女子の数が絶対的に少ない。客が女子に合格できる確率は20倍。滅多なことでは受からず、店内は男だらけの肉弾戦。

想定その3キャバ女子がオババ。口説き文句は「オバサンってね。柔らかいのよ。どんどん触っていーのよ、ホレホレ!」

想定その4以上の想定全部の複合技。

……背筋に冷たいものが流れた。引き潮になった。しかしK田の発言は極太だった。
師匠は最近、隠居生活がインタークーラーターボだから、ボケが入っただけだって! う、うは、うはは、うははははは!」豪快に笑い飛ばすと、ずいずいと歌舞伎町のコアに踏み込んでいく。

 
 行列の出来るキャバクラ!
 
F・Xはネオン抑え目の落ち着いたお店だった。外観に廉価な印象はないのだが、看板にはまぎれもなく『1000円』の文字。ふっ。男心をその気にさせる見事なパッケージよのう。ココまできたら極太マッキーズ。出てくるキャバ女子がブスでオババでホレホレでも逃げも隠れもいたしません。死して屍、拾うものナシ。
僕らはフォーメーションA隊形でエントランスに突入し……ようとしたら出来なかった。なんと、順番待ちの客がエントランスが溢れていた。お、おにいさん……何分待ってるんですか?
「軽く10分かな……同志よ……」
ラーメン屋と回転ずしとエルメス以外の行列を見たのは最近なかった。
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