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歌舞伎町伝説のホスト 頼朝の究極眼力伝説 〜見よ! 波瀾万丈の向こう側〜 VOL.4
プロ野球界もビックリ! ホスト業界にまさかの新法案!?
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──自由さや個性を発揮できる環境であるホストクラブで、これまた自由さや個性を発揮しまくりな伝説を築き上げてこられたわけですが、「トップダンディー」に在籍されてたのは何年くらい?
「10年ですね。けっこう長くいました。ボクの同期なんかはだいたい2〜3年でお店を出て行って独立したりなんだりって感じだったんですけど、ボクの場合はやっぱり現役にこだわってたし、好きだったし、ナンバーワンを取り続けることが一番好きな仕事のスタイルだったから。勤めて4、5年目くらいからは『独立しないか?』って話を色々いただきはしたんですけど、まあ、『トップダンディー』が好きだったということもあって・・・・・・」

──他にもメリットがあると
「鋭いですね(ニヤリ)。ですね、そう思ってました。同じお店に長くにいることによって、自分が将来経営に回るときに“長く現役”でいたという事実が指導者としての大きな財産になると思ったわけですよ」

──現場経験こそが生きた武器になると?
「その通りです。やっぱりですね、瞬間最大風速だけで独立してお店やスタッフを牽引していくよりも、10年間の実績を持って経営者になった方が、誰しもが自分の話を聞いてちゃんと理解してくれるだろうと。少なくともボクはそういう経営者の元で働きたいなと思って」

──しかも、前号でお話しされていた360度の個性が乱立するホスト業界のイロハも知り得ているわけですし。
「ですね。ホストごとに仕事のスタイルは違うとはいえ、ボクは色んなスタイルで仕事をしてきましたから、色んな案件に対してもすぐさま対応ができるわけです。上からきちっとっていうかね、『今、お前がやってることはオレもやってきたことなんだ』、という言い方ができるわけです。現役10年というキャリアの強みですね」

──10年間不動のナンバー1という栄誉ある称号が輝く?
「まぁね(ニッコリと眼力で)。でも、何回かは取られたこともありますけどね。ホスト始めて2年目からだんだんナンバー1を取り始めたんですけど、一時期、他店から大勢、各お店で4番バッターみたいな位置にいたホストが入ってきたりしたときもあって」

──プロ野球みたいですね。
「そう言われたらそうかもですね。当時はもうイケイケな店だったものですから、他店から獲ってくるんですよ、即戦力の売れっ子を。本当はかなり御法度なことなんで詳しくは言えませんけど」

──他店のエースを一本釣りですか。確執大炎上って感じでは?
「今はもうそんなのほとんどないですけど、昔はね。他店ともいろいろありましたよ。でもですね、この業界って逆にもっとそういう風にしないといけないかもって思うんですよ。売れっ子は5年目からFA権が取得できるとか」

──アハハハハ!
「いえいえ、ホントにこれはおかしな話じゃなくてありえる話だとボクは考えてますよ。そうなったとしたら、この業界は確実に活性化すると思うし、ホストひとりひとりの志みたいなものも変わると思うし、価値みたいなものも生まれると思います。なかなか難しいかもしれませんけどね、いろいろと(溜息)」

──実現にむけてまで、いろんな調整が必要そうですよね。もし実際にFA権が発動したら経営者としてどう対処します?
「そうですね、対処っていうより自分がFA権を行使してどっかに行きたいよ!」

──アハハハハ!
「もちろんそういうわけにはいかないけど(苦笑)。でも、ホストFA権がホントに生まれたら、業界は活性化すること間違いなしでしょうね」

──ホスト新法案の樹立に期待しております! で、現役生活10年を節目に独立という流れになるわけですが。
「おっしゃる通り、節目ってのは大きかったですね。自分の周囲からも、『そろそろ自分のお店を出したら?』って言ってくれる人たちが増えてきていましたし、やっぱりこうして求められているそのタイミングでお店を作るのが一番いいんじゃないかなと考えましてね」

──トップの座に10年間君臨したお店からの独立は難しかったのではと思うのですが、心身ともに結構大変だったんじゃないですか?
「ちゃんと話し合って決めたことですから、人間関係的にはまったく問題なかったですね。これも堅固なキャリアから得たものの賜物でしょう。そういった部分では全然だったんですけど、独立が決まったあたりから体の方にガタが来始めて」
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──肝臓?
「いや、僕の場合は喉だったんですよ。煙草のせいかなぁ・・・・・・、扁桃腺がボロボロになってしまって、1日寝不足なくらいですぐに熱が出ちゃうみたいな状態になっちゃったんですよ。入退院を繰り返して、それでもまたすぐに体調を崩して、炎症だから酒は飲めないし、酒が飲めないと仕事もできないし、熱はヤバい感じに出てくるし、もう体がボロボロ」

──「これはもうもしかしてここでピリオドなのかな!?」なんて不安なんかもありました?
「さすがに独立半年前のことですから不安はありましたよね。気持ちは欝になるし、またそういう時に限っていいお客さんが店に来て『なんだ、頼朝いないの?』なんてね、ホントに参りました」


頼朝新世界 『Ryugujo〜The scene for Women〜』始動!

──オープンまでには間に合ったんですか?
「もうどこの医者いっても原因がわかんなくって、それでまた余計怖くなっちゃって鬱になるっていうハードな悪循環ですよ。『あなたは●●病ですんでこうすれば治ります』ってのがわかればまだいいんですけど。で、結局2〜3ヶ月くらいで自然治癒したはしたんですけど、独立後にもまたそうなって、オープンして2日後にはまた寝てるみたいな状態だったんです。最終的に喉の手術をして完全に治りましたけど」

──連日連夜の飲酒や喫煙もそうですけど、プレッシャーなんかも原因のひとつでは?
「それはあると思いますね。正直・・・・・・(苦笑)」

──そんな数々の苦難を乗り越えて、社長の城「Ryugujo」がオープンします。「Ryugujo」というお店の名前にはどういう由来があるんですか?
「竜宮城って“もてなし”の究極の場所なんじゃって思ったんです。でも、もっとも竜宮城というのは本来男の人が楽しむという設定の場所ですから、うちの店の正式名は『Ryugujo 〜The scene for Women〜』というんですよ。要するに“女性のための竜宮城”っていうね」

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──素晴らしいですね! オープン直後は社長自身も盛り上がった?
「そりゃ盛り上がりますけど、気持ちの上では色々ありましたね。現役時代は、大箱で大勢のお客さんの視線を浴びて仕事をしていたのが、『Ryugujo』は店舗的に『トップダンディー』の半分以下の広さなんですよ。業界一般の基準でいえば中箱なんだけど自分の中ではすごく狭く感じて、寂しい思いを感じるというか、今までいた大箱に対するコンプレックスのようなものがいきなり湧きましたね」

──予想もしなかったコンプレックス?
「ですね。もちろん、自分の店だから愛情はあるんですけど、愛せば愛すほどにって感じで。自分の店といったってまだ卵なわけですし、10年来、完成された大きな環境の中で自分で仕事を作ってやってきたわけで、卵でしかない場所で、しかも手探りで仕事をしたことはなかったですから、不安でしたね」

──でも、来客はスゴかったんじゃ?
「おかげさまで、お客様の愛情はホントにありがたかったですね。まあ、最初はボクが店を出したということで、興味本位で来てくれるお客さんが多かったと思うんです。でも、ボク自身はもう自分の店を出した時点でナンバー的な価値観からは外れて参加しないようにしていましたから、ボク目当てに来たお客さんの指名をボクについてきた従業員の子たちが取ればいいだろうって形で。ボクはこのお店の客寄せパンダに徹しようってね。明日への不安は消えなかったですし」


──消えなかった明日への不安とは?
「翌年は絶対に暇になるだろうと確信してましたからね。1年目はすごく繁盛してはいましたけど、ホストも多く取っていましたけど、それ故に教育が行き届いてなくて、すべてのスタッフがそんなに仕事ができていたわけじゃなかったし。2年目のジンクスっていうんじゃないですけど、やっぱり客足はかなり悪くなりましたよ。で、そうなるとホストのテンションも正比例で落ちるわけです。2年目は試練の年だった。売り上げは下がったし、ホストたちもね、店のせいにして辞めていくヤツもいれば、自分の力のなさに悩んで辞めていくヤツもいて」

──このままじゃ潰れると?
「そういった考えが少しですけどよぎったこともありましたよ。でも、ボクの元に残ってくれた連中もいたんです。でね、ボクは彼らに言ったんですよ、『楽しいことを共有するのは誰にだってできる。でも、今この苦しい状況を自分たちみんなで共有して、辛い思いをして、そこから抜け出たっていう経験は強いんだぞ』って。『信じてくれてなのかたまたまなのかは知らないけど、ここに残ってくれたお前らとオレが、この苦しみをどれだけ一緒に共有できるか、それが大事なんだ』と。そんな頃からかな、ジワジワと連帯感なんかが生まれてきて」

──連帯感が生まれるイコール、お店のカラーも確立してきた?
「その通りですね。大箱にはできない、中箱でギリギリ実現可能な従業員の一体感というものを手に入れました。だいたい基本的に20人くらいの人間が、ほとんど辞めずに、みんなで仲良くなって、みんなが各々の性格を知り合えるようになって、そこで初めてこのお店のカラーというものが見えるようになりましたね」
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──そのカラーは想像通りのもの?
「ボクが予想していたものではなかったです(苦笑)。自分の店ではあるんですけど、ボクが店をやるからには多分もっと正統派のホストクラブができるのかなと思ってたんですが、ボクのキャラクターが強かったせいもあるのかもしれないですけど、なぜだか、ものスゴく個性の強い店になっちゃいましたね」

──たしかに、在籍されているホストのみなさんは個性的な方が多いですよね。なんてったって元・新加勢大周の坂本一生さんまで在籍されてますし(笑)
「アハハハハ。他の店を見るとですね、どのホストもかっこいいんだけど、ボクにはみんな同じように見えるんですよ。でも、うちの店は、結構みんな各々がいい意味悪い意味含めて個性的で、歌舞伎町のホストっぽくない野郎どもがいっぱい。しかも、これは従業員の子に教えてもらったんですけど、『今歌舞伎町にはこれだけ同じようなホストクラブが出来てるんだから、うちはこれから先、絶対に個性を売りにしていくべきでしょう!』って。で、『うちの売りは個性なのか、まあちょうどいいな』、っていうことで、今は『個性を大事にしろ』っていうのがうちのテーマです」

──そのホスト業界では異端な流れが功を奏して?
「ですね。それでようやくRyugujoイコール頼朝の店>という風評から抜け出せたというか、ボク以外の人間がショーアップされるような体制にもっていけるようになったかなと。もちろんまだまだなんですけど、なってきているのかなと思います。例えば、うちに潤一ってホストがいるんですけど、ボクとはまったく違うタイプのモデル体型と笑顔が売りのヤツなんですけど、そんなのが出てきたりしてね。『Ryugujo』はボクの個性と従業員の個性レベルの差がありすぎるってよく指摘されてたんですよ。でも、あの危機的時期をみんなで乗り越えて、そのへんについてはひとつの節目を迎えたというか、順調になってきていますね」
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楽しいことを共有するのは誰にだってできる。 苦しい状況を自分たちみんなで共有して、辛い思いをして、 そこから抜け出たっていう経験こそが強いんだ!
PROFILE 頼朝(よりとも)
  • 頼朝vol.01
  • 頼朝vol.02
  • 頼朝vol.03
  • 頼朝vol.04
  • 頼朝vol.05
  • 頼朝vol.06

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