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歌舞伎町伝説のホスト 頼朝の究極眼力伝説  〜見よ! 波瀾万丈の向こう側〜 VOL.1
スタートラインは借金地獄・・・、 伝説の始まりはまさに波瀾万丈!
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──えぇ、クワバタオハラの小原正子さんから今回、「あそばナイト宣言」のバトンを受け取られたのはサンデージャポンなどでおなじみの歌舞伎町伝説のホスト、頼朝社長です! いやぁ、噂通りの眼力ですねぇ、杉良太郎の流し目も太刀打ちできないほどの眼光に思わずポアされそうですよ!!
「フフフ、そうですか。そういっていただけると眼力冥利につきますね(ギロリ)」

──眼力冥利って(笑い)。では早速ガンガンといきますが、波瀾万丈のホスト人生だったと聞いているんですが、そもそもなぜホストの世界に?
「ボクはね、大学を卒業して某消費者金融に就職したんですよ。テレビのCMでおなじみの●●●●ですね、ちょうど一部上場したばかりの頃でしたねぇ」

──●●●●! そりゃまた踊りまくりな社会人スタートですね!
「でしょ? ちょうどバブルがはじけて3年くらいだったかな、その頃は一番求人の枠が狭まってた時期でね、日本全体がずっと低調だったんですけど、唯一元気だったのが大手消費者金融だったんですよ。初任給も他とは全然違ったし、将来性も感じられたんですよ。消費者金融というのは普通の金融と違ってあまり景気に左右されないというか、景気が悪くなるほど良くなるという特徴がありますからね(苦笑)」

──要するに人間が不幸になればなるほど潤うってことですか?
「乱暴だなぁ、まぁ、ぶっちゃけそうなんですけどね(笑)。」

──じゃあやはり他の企業とは給料が違うということで、羽振りがよかったりもしたんですか?
「いやいや、全然。その頃、ボクは借金地獄だったんですよ。大学生の頃から莫大な借金があったんですよねぇ(苦笑)」

──莫大な借金!? どのくらいあったんですか?
「全部で1200万円ちょいですね」

──大学生で1200万ですか!!
「色々とあったんですよ、ボクの周りには派手な遊びをする人間が多くてね、服なんかもイタリアンブランドのものを毎月買ったりしていたし、毎晩なんかしら遊んでましたからね。そうだなぁ、後はですね、大学を二年ほど休学していまして、休学してても学費は払わなければならないのでその学費の分の借金もありました。それから、就職活動にも費用がかかりましたし。就職活動中はバイトもできないですからね」

──まぁ大体が遊びでと解釈しても?
「アハハハハ、ですね。貧乏なくせに背伸びをして贅沢な遊びをしていたということですね。でも、大きなのがもう一つあってですね、その頃、ボクは一時期ボーカルグループを作って芸能界でデビューしたことがあったんですよ」










──えぇ! 社長って歌手デビューしてたんですか?
「そうなんですよね。オリコンにも一応(ニンマリ)」

──売れたんですか?
「鳴かず飛ばずですね(キッパリ)」

──ありゃりゃ、でもそれが借金とどう関係が?
「芸能関係の詐欺師に引っかかっちゃったんですよね。さすがのボクまだウブだったんで、『いい条件でデビューさせたあげる』だとか、『誰々に紹介してやる』なんて言われたらすぐに話に乗っちゃって、全部で600万くらい騙し盗られました」

──今でもよくある芸能界デビュー詐欺ですね。
「ですね。でね、就職活動をして会社に内定が決まった頃に、『やっぱりサラリーマンをやる前に借金は消しておきたいな』って思って、『なんとかしたい、何か近道はないか!?』って探していたときに、たまたまホストクラブをやっていた後輩が『お店を手伝わないか』と声をかけてくれたんですよ」

──でも、当時のホストクラブって世間的な認識が今とは違って、日常的な存在ではなかったですよね。抵抗はなかったんですか?
「まったくなかったといえば嘘になっちゃいますけど・・・・・・。実はですね、先ほどの詐欺師というヤツがボクやボクのような人から騙し盗ってたお金の使い道がホストクラブだったそうなんですよ。だからですね、正直言いますと、ホントは人一倍ホストというものに対しては否定的な感情を抱いてましたね。っていうかもうホストを憎んでました(苦笑)」

──憎しみにまで発展してましたか!
「でも、まぁ運命というか、何故か結局ホストをやらなければならない運命になってしまったというか、借金もあったし、後輩がたまたまホストクラブを出したというきっかけもあったし、もうやるしかないかなって感じで」

──とにかくササッとやってできるだけ早く借金を返そうと?
「そうですね。ボクも『ホスト憎し!』なんて言ってみても結局は莫大な借金があるわけですし。でも、考え方を少し変えてみたら、そんなヤツらがいる世界っていうのはどういう世界なんだろうって、一度見てみてやろうって思うようになってきたんですよ。どうせそんなに長くいることはないだろうから、いっちょその世界に入ってどんな連中なのか見てやろうとね」

──で、気づけば今に到ると?
「どんな世界なのか見始めてからもうかなりになりますね(笑)」

──アハハハハ! どうでしたか? ホストの世界は。
「結局ですね、入店して1年目は会社勤めをしながら夜はホストって感じで働いてたんですけど、24歳の頃ですね、人生で一番寝なかった1年でした(苦笑)」



──二束のわらじはさすがに辛かった?
「とにかく眠かったですね。睡眠時間はどうだったかなぁ、2、3時間とれればいい方だったですからね。夜しかお客さんと電話で話せませんし、夜も電話を取っておかないと他のヤツに客を取られちゃうってこともあるし、当時まだ自分はそんなにお客さんもいないわけですから、何時間も電話の相手したりして」

──やるしかないと?
「もうね、とにかく借金を返したかったんですよ。電車の中で誰もいないと、無意識に横になるんですよ。あの頃はホントによく駅を乗り越しましたね。当時通勤してた沿線がが京浜東北線だったんですけど、気がついたら浦和にいたり、ヤバいって思って乗り換えたら次は池袋に戻ってたりして、どうしても目的地にたどり着けないなんてことが度々でした」

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──桃鉄みたいですね(笑)。そんな生活をしてて会社にはバレなかったんですか?
「消費者金融に勤めてたわけですから、ボクの個人情報なんて筒抜けというか、なにかしらいっていたはずですよ。けど、ボクは1日たりとも返済を遅れることがありませんでしたからね。元金が払えなかったら利息だけでも絶対に払うようにしていましたから」

──額が額ですから利息だけでもとんでもない額だったんじゃ?
「その通りです、時々途方に暮れましたよ。あっちで借りてこっちの利息を返してって、もうこれぞ自転車操業みたいなことを繰り返してましたね。とにかく、全部の会社に迷惑をかけないようにというのを心がけてったんで、遅れることはしませんでしたね」

──まさに債務者の鏡ですね!
「今思えば『なんなの?』って話なんですけどね。でも、もう学生の頃から借りてましたから借金生活のノウハウなんてものは熟知してるわけですよ。それが逆に昼間の仕事の中で役に立った部分もありましたしね。法律解釈の試験みたいなものが会社であったりするんだけど、それで100点を取ってみたり。自分も借金しまくってんだからいろいろとよく知ってましたからね、回収なんかにも役立ったし」

──やっぱり回収とかにも繰り出されるんですか?
「1年目から行かされましたよ。でも、大手企業ですから皆様がイメージしているような乱暴なことはないんですよ。9割方の債務者はちゃんと返済してるんです。でも、たまたま返さないというか、どっちでもいいような案件の回収にはよく行かされていましたね。もちろん会社のイメージを壊さないような感じでやっていましたけど」

──回収ってどんな感じなんですか?
「探偵みたいなもんです。玄関をノックしたって出てこない人が多いわけですが、いるかいないかどうやって調べるかというと、やっぱり中で人が生活していれば電気メーターがよく動いていたりするんですよ。ボクの回収チェックメモは意外と細かくてね、水道メーターから何から細かく調べるんですよ。これが結構面白くて、人生勉強にもなりましたよ」

──楽しそうと言ったら怒られるかもしれませんけど、正直楽しそうですね。でも、やはり楽しくないこともあったんじゃ?
「そりゃ怖いこともありますよ。やっぱりね、人生追い込まれている知らない人の家に行くのは怖いですよ。灰皿投げられて怒鳴られるのなんていつものことでした。あとはねぇ、切なさの怖さですかね。ボロボロのみかん箱に赤ちゃんを寝かせて、もう一個のボロボロのみかん箱をテーブル代わりに飯を食ってたりするわけですよ。で、ボサボサの髪の毛した奥さんにくたびれた声で『お金があったら払うんですけど……』なんて言われたりね、赤ちゃんはギャギャー泣いてて」

──辛過ぎる・・・・・・。
「でも、そういった場面でもボクらはビジネスとしてというか、私情は働かせちゃいけないわけですから、なんとしてでも利息だけは取らなきゃいけない。とはいえ、実際そういうのを目の当たりにするとね……」

──自分が鬼か悪魔かになったような気が?
「ですねぇ、辛いですよ。共同玄関のアパートで、入り口でスリッパに履き替えて、各部屋のドアもちゃんとした鍵じゃなくて南京錠みたいなのがくっついてるだけでね。声をかけても出てくる人もいれば出てこない人もいる。怒鳴られたりすると、逆にこっちが怖いんですよ。基本的に、返済に来てくれなければまず連絡を取れるようにするとか、そういう作業をしていたわけですけど、やっぱりそれすらも怖かった。そんなに返せ返せって言うような回収まではやらされなかったですけど、いい思い出はあまりないですね」

──辛いですねぇ。でも、夜の方は?
「昼間はそんな感じの仕事をやってたんですけど、ホストの方はボクの後輩がナンバー1の椅子に座ってたんですよ。それが悔しくて悔しくて、ホントに悔しかったんですよ。でね、どうせやるんだったらナンバー1を取りたい、後輩に勝ちたいって気持ちを持つようになったっんです。やっぱり自分は元々サラリーマン気質じゃなかったっていうことが分かったということもありますね。当時いたお店は『トップダンディ』っていうお店だったんですけど、オーナーに仕事ぶりも認められていましたから、後は数字を上げられればということで」

──でも、昼間の仕事もあるわけですし、数字を上げてナンバー1になるのって無理なんじゃ?
「ですね、だから昼間の会社は1年ちょいで辞めました」

──1年で辞めましたか! 最初は単に『憎き世界を見てやろう』ということだったのに。
「結局はボクが思っていたような世界ではなかったということが大きいですね。ホストってみんな人間味があって、意外と面白いなというね。下手をしたら、そこらにいる普通の寂しがりやの集まりなんですよ。あの時代のホストっていうは、みんな何かしら訳アリでしたし」

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──今のような職業というか、夢みる職種のひとつみたいな位置づけじゃなく?
「今みたいな世界じゃ全然なかったですね。。女と遊べて楽しそうで、成功したら金がたくさん稼げていいな、っていうような世界じゃまったくなかったですよ。みんなボクと同じように何かしらのものを背負った連中だったんです。オーナーも含めてね。そういうところで、人間味を感じたとでもいいますかね。小さい店だったけど、あの頃のボクには心から楽しかったんですよ」

──空気が馴染んだ?
「そう、その通りです。会社の方で別に除け者にされていたとかじゃ決してないんですけど、人間やっぱりね、自分を一番必要としてくれるところで燃えたいじゃないですか。それがどっちだったかといえば、あの時の自分にとってはホストの方だったんです」
宣言
無意味な時間なんてものはない、 仕事も遊びも、恋も涙も、何もかも全てが人生勉強になるんだよ。 それを活かすも殺すも自分次第だけどね。
『男の裏顔女の裏顔 ―自分のヒキを強くする マル秘テクニック』
PROFILE  頼朝(よりとも)
  • 頼朝vol.01
  • 頼朝vol.02
  • 頼朝vol.03
  • 頼朝vol.04
  • 頼朝vol.05
  • 頼朝vol.06

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