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── ホストという世界を変える!?ですか。 「そうですね。当時はですね、どこのホストクラブにもボーイが30人くらいいたんですよ。でも、ボーイの仕事といえばライターで火を付けるだけなんだから変な話でしょ」 ── たしかに無駄ですね。 「あとね、ホストってお店に場代を払って働いてたんですよ。今なら信じられない話でしょう? だからね、私はボーイなんてものを使わずにホストに全部やらせてね、場代なんて全撤廃してちょっとでもいいから固定給みたいなものをホストにつけて上げようと思ったんですよ」 ── おかしいものは軌道修正してより良い仕事環境を作ろうとされたわけですね。 でも、反発なんかもスゴかったんじゃないですか? 「そりゃもうスゴかった。ボーイのみなさんに関しては仕事を奪ったわけだし、まぁ、程なくして他の店も追随しましたからね。でも、一部には恨まれとるだろうねぇ・・・・・・。しかしね、固定給を付けてホストを雇うってうたったらもうワンサカと募集があってね(ニンマリ)」 ── 新宿で『クラブ愛』を出されたときって愛田社長はおいくつだったんですか? 「最初は歌舞伎町じゃなくて新宿2丁目で出したんですよ。あれは1971年だからちょうど31歳になった頃かな」 ── 31歳ですか! 若いですねぇ。 「1年後には目標だった歌舞伎町にも進出しましたから(得意げに)」
── 羽振りいいですねぇ! 大成功じゃないですか!! 「いえいえ、失敗もしましたよぉ。その10年後に新宿中央口に260坪の超大型店を始めたんですけど、これはもうだめでしたねぇ」 ── に、260坪ですか! でっかいなぁ。で、またなんで失敗したんですか? 「いやですね、4日に1度の間隔で警察が店にドカドカと入ってきてですね、おもいっきり笛を鳴らしてお客さんを全員退室させるんですよ。もうおもいきり目を付けられちゃってたまらんですよ」 ── 所場代を払わないとお店で暴れるヤ●ザと同じですね(苦笑) 「ヤ●ザよりよっぽどたちが悪いですよ、だって警察は何をやっても合法ですからね。でね、1年後にディスコに切り替えたんですけど、今度はお客さんに学生が多いからもうほとんど毎日ケンカでてんやわんやで・・・・・・。警察沙汰になったら厄介だなぁと思いましてね、結局2年で切り上げました」 ── 順調だった『クラブ愛』も一度火事で全焼しちゃてるんですよね? 「あれはホントに辛かったですねぇ・・・・・・。住まいも新宿なんですけど、なんだかえらいサイレンが鳴ってるなぁと思ってたら『お前んとこ火事だよ』って連絡が来てね。行ってみたらもうなにもかも焼けちゃっててね、あのときばかりはまいった! 当時で7000万も借金しましたから、アハハハハ!!」 ── 今でいうと数億円じゃないですか! よく笑えますねぇ(笑) 「まいった話といえば、殺された人間もいるしねぇ(しみじみと)」 ![]()
── こ、殺された!? 「そうなのよ。当時の歌舞伎町っていったら『ない組はない』っていわれてたぐらいのヤ●ザ天国だったんですよ。そりゃ怖い街でしたよ。でね、当時うちのナンバー1だったSってやつがね、もう根性も座ってて仕事もできる最高のホストだったんだけど、これ(小指を立てて)にかんしてはまったくダメでねぇ・・・・・・」 ── まさか女性に殺されちゃったんですか? 「まぁ、ある意味そうなんだけどもね。私はもう何度も何度も『それだけはダメだぞ』っていい続けたんですけど、これ(頬を切るゼスチャー)のこれ(小指を立てて)に手を出しちゃってね」 ── 要するにヤ●ザの女に手を出したと? 「その通りなんですよ。何度も注意はしたんですけど、『大丈夫ですから!』って。しかも子どもまで連れてきちゃってねぇ(苦笑)」 ── わちゃー、んなもんバレるにきまってるじゃないですか・・・・・・。 「で、案の定バレてですね、いきなり店に若い衆が5人くらい押し掛けてきて、Sをボコボコにして車でもって連れて行かれたんですよ。で、山のほうで捨てられたみたいなんですけど、あいつ、根性あるから這い上がってきちゃったみたいで、そこでズドン」 ── ズ、ズドン!? 「拳銃で蜂の巣にされちゃったんです。当時の新聞にもデカデカと掲載されましたよ」 ── 仁義なき戦いの1シーンのようなお話ですねぇ。 「Iっていう私の右腕みたいな存在の男もいたんですけど・・・・・・。道ばたでねぇ」 ── まだあるんですか!? 「ヤ●ザがこう肩を切って歩いててですね、最初私がぶつかったんですけど,私はすぐに『すいません』って謝ったんですね。でも、Iは女連れだったもんで粋がっちゃってね。で、その20分後ぐらいにそのヤ●ザがまたやってきていきなりズドン」 ── またもズドン! なんのためらいもなくですか? 「当時はそんなの日常茶飯事とまではいかないですけど、珍しいことではなかった時代ですからね。まぁ、その犯人は●ャブ中だったらしいんですけど」 ── あちゃぁ・・・・・・。 「かわいそうにね、まだ25とかだったんじゃなかったかな。もうね、大変だったんですよ! 歌舞伎町って街は(苦笑)」 ── 愛田社長も危険な目にあったりしたんですか? 「もう何回もありましたよ、ホストクラブっていうのは警察からは目の敵にされ、ヤ●ザからは煙たがられてた存在でしたから。私なんか今でも生きてるのが不思議なくらいです。でも生きてるんですよねぇこれが。悪運が強いんでしょうかね(ニンマリ)」 ── たとえ悪運でも持てるなら持っといた方がいいんですねぇ。 「バットとかゴルフクラブとか持った若い衆が営業中に10人くらい押し掛けてきて店をこれでもかっていうぐらい破壊されたりもしましたよ、『歌舞伎町から出て行け!』ってね」 ── なんでそこまで目の敵にされちゃうんですか? 「私の経営方針ですね。多分私が日本で最初ですよ、『暴力団の方の入店はたとえ女性同伴であっても一切お断りいたします』って看板を店先に出したのは」 ── そうだったんですか! 「ヤ●ザものが店に来てもね、従業員には一切何も出すなって教育をしていましたし、みかじめ料なんてものも一切払わなかったんですよ、まぁこれは今でもですけど」 ── そりゃ潰しにかかるでしょうねぇ・・・・・・ 「何回もぶっ飛ばされましたよ。でも、絶対に屈しなかったですね。私は今も昔も体を張って商売してますから、切腹もしましたし」 ── 切腹!? 腹切ったんですか? 「ズバっといきましたよ! とにかく『店を辞めて歌舞伎町から出て行け』って言われてて、私も体を張ってますから『お店を辞めろということは死ねと言われてるのと同じ、あなたたちは私に死ねとおっしゃってるんですか?』と。じゃあ『そしたら死ねばいいじゃねぇーか!』って凄むもんです ── で、腹を切ったと? 「えぇ(即答)」 ── えぇぇぇぇぇぇ!! 「お店をやるってことはそれだけ体を張らないとできないことだと思いますよ。で、その話をしに行ってるときも、もう覚悟は出来てましたし・・・・・・※次号に続く※」 ![]() |
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