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── いやぁ、テレビとかでは見たことあるんですけど、これまたとんでもない装飾ですね! なんだか竜宮城みたいというか。 「でしょう! やっぱりね、お客様からお金をいただくわけですから、そんじょそこらと同じようなことをしていたら失礼ですし、かっこ悪いですからね。まぁ自分でも悪趣味かなぁとは思ってはいますけどね(苦笑)」 ── 恐縮ですが、悪趣味もここまでいくとカッコいいですよ! これ、実際の店舗内照明は暗めですよね? なのにこんなに明るいのはスゴいですよ! 「何十年もチョコチョコと買い揃えて、ようやくここまでなりましたからね。ボクはね、ここ『クラブ愛』を心の底から愛してるんです」 ── 最高です! では、こちらもチョコチョコとお話をうかがっていきたいのいですが、新宿歌舞伎町でホストクラブを経営され始めたのっていつ頃からなんですか? 「そうですね、今年でもう36年になりますねぇ。この7月で37年になります」 ── 36年前にホストというの職種はあったんでしょうか? 「歌舞伎町ではないですね、歌舞伎町では私が始めてですからね。ホステスってのは普通ですけど、ホストはあまりなかったと思いますよ」 ── ホストはもう最初から? 「いや、普通にサラリーマンをやってましたね」 ── サラリーマンだったんですか! 「そうなんですよ。ボクはですね、新潟県北蒲原郡って田舎で9人兄弟の6番目として生まれたんですけど、15才ぐらいで子供に恵まれなかった地元の名家みたいな家の養子になるんです。でもね、農業がもう嫌で嫌で、『ここでオレの人生は終わるのかなぁ』って毎日思ってたんですよ」 ── ボクも田舎ものですし、そんなこと思って上京しました。今も昔もあまり変わらないんですね。 「そんなもん変わらないですよぉ」 ── でも、養子って立場ですし、「農業は嫌だ、上京したい」なんて言いにくいですよね? 「でしたねぇ。でね、ボクはもともと遊郭の息子だったんで、ちょっとませてたところもあって、遊郭街の飲み屋とかに顔を出してたりしたんですけど,バーテンダーってのがホントかっこよく見えてねぇ。『オレもバーテンダーがしたいなぁ、どうせなら東京でやりたいなぁ』って思って、もう押さえきれなくなっちゃって家出同然で東京行きの電車に飛び乗ったんですよ」 ── いやぁ、青春してますねぇ! 「してましたねぇ。で、銀座のバーで働かせてもらえるようになって」 ── いきなり銀座ですか! 「そうなんですよ、18のときにね。マスターの家に住み込ませてもらって、江戸川の方だったかなぁ、夢がいきなり叶ってうれしかったんですけど・・・・・・(苦笑)」 ── ん!? 順風満帆じゃないですか? 「いやぁ、期待してもらってたんですけど、光の速さでお客さんに手を出しちゃって」 ── アハハハハ! やっちゃいましたねぇ。 「ボクはこれ(小指をクイっと上げて)が大好きなもんでねぇ。でも、期待を裏切る形になっちゃって、ありゃりゃーと」 ── ぶっちゃけクビですか? 「ですねぇ。でも、もうその頃から東京に知り合いもたくさんできてたんで、働き口はすぐ決まったんですよ。埼玉の浦和のほうでバーテンやってたんですけど、これまたねぇ(苦笑)」 ── またもや? 「そうなんですよ。しかもね、こんどは出来ちゃって。で、立川の方まで逃げてきたんですよ」 ── とんでもないですねぇ(笑) 「その頃は『店を一軒まかせてやる』みたいな女がいたんですけど、これまた中村玉緒さんみたいにきれいでねぇ(ニンマリ)」 ── アハハハハ! まったく懲りてなかったんですね。 「でもやっぱり事態は深刻でね、『子どもができたから帰ってきて』とかになって、しかも『水商売するならアレだ』とか、もういろいろ重なってきちゃって、しょうがないなぁって感じでフランスベットの営業に就職したんですよ」 ![]()
── 身を固めないと見たいな感じでサラリーマンになられたわけですね? 「そうそう。で、一生懸命働いてね、3年ぐらいしたら、全国に250店舗あったフランスベットの営業所で全国No1になっちゃったんですよ!」 ── スゴいですね! そのまま会社にいたら未来が約束されたんじゃ? 「人と話すことが大好きだったからあれよあれよって感じで。そりゃ今も会社にいたらトップに君臨してただろうね。でもさぁ、ボクも若くてね、『こんな簡単なんだったら自分でやればもっと儲かるんじゃないか?』って思っちゃって、スパっと独立するんですよ」 ── 血気盛んですねぇ、フランスベットを超えてやるみたいな! 「いや、ベットはもうそこでやめましたね」 ── へ? じゃあ何を売ってたんですか? 「防犯器具だね(即答)」 ── ぼ、防犯!? 防犯ブザーとかですか? 「そうそう、これがまた儲かってね!一時は運転手付きで仕事してたんですよ。『こりゃいけるなぁ』ってまたも調子こいてたら儲かったのは最初だけで、気づけば1年で倒産ですよ」 ── たった1年で倒産しちゃいましたか! ここはもう改心しなきゃいけないタイミングですよね。 「だからね、『防犯器具はもうダメだな』って改心してまた会社を設立したんですよ」 ── いやいや、全然改心してないじゃないですか(笑)。で、次は何を? 「かつら(即答)」 ── 頭が寂しい人のあの”かつら”ですか? 「そうなんですよ。クリーンヘアって会社を作って、これも最初はかなり儲かったんですけど、1年強でダメになっちゃいましてねぇ(苦笑)」 ── 2年強でふたつの会社をダメにしましたか! もう火の車だったんじゃないですか? 「そうなんですけど、ボクもカッコつけちゃって、そんな状況でも運転手付きで車をクラブに横付けして遊んでましたからねぇ。まいりますよ」 ── いやぁ、武士は食わねど高楊枝ってところですか! 男ですねぇ。 「まぁそれも限界がありましてね。で、その頃にね、フランスベットの頃から付き合いのあった先輩に『お前にぴったりの仕事があるぞ!』っていわれて、なんだろうって行ってみたらそれがホストだったんですよ」 ── 最初、ホストって何する仕事なのかご存知だったんですか? 「全く知りませんでしたね、『なんだこの世界は?』と。でも、見ているうちに酒はタダで飲めるしお客さんは女だし、しかもそれで給料は貰えるしって、『何だこの仕事は、こんないい仕事が世の中にあったのか!』って、『これこそがオレの天職なんじゃないか?』って、もうすぐに入店しましたね!」 ── それが伝説のホストクラブ『ロイヤル』ですね。 「そうそう、きれいなお店でね。お客さんもたくさんいて華やかだったなぁ。でも、これまたすぐにクビになっちゃうんですよ」 ── またアレですか! 「いや、今度は違ってですね、ボクはまったくダンスを踊れなかったものだから。当時のホストはね、タンゴやワルツ、チークタイムとかでも踊れなきゃいけなかったんですよ。でも、ホストは天職だってもう決めてたものですから、そこから3ヶ月間ダンススクールに通ってもう完璧にして戻りましたね」 ── 興味のあることに関してはとんでもないパワーを発揮されますよね(笑) 「でもね、やっぱり実際に業務に就いてみると、『酒はタダで飲めるしお客さんは女だし、しかもそれで給料は貰えるし』みたいなお気楽仕事じゃないわけですよ。その頃、ボクはもう28くらいだったんですけど、20ぐらいの若い先輩に小間使いとして扱われて、電話番ばかりさせられたりとか、なんか思ってたのと違うなって感じだったんですけど、やっぱりねぇ、最終的には燃えましたけど」 ── おぉ! その原動力になったのはなんですか?_ 「(小指をピーンと立てて)だってお客さんが女じゃないですか(ニンマリ)」 ── アハハハハ! 社長も好きですねぇ。 「もう燃えに燃えて仕事をしましたね。で、1年も経たないうちにTOP3になりましたから!」 ── やはりホストが天職だったということですね! ![]() |
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