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ゴージャス松野ゴージャス松野ゴージャス松野
プロレスラー、ゴージャス松野誕生!” width=

「どうもぉ、ゴージャス松野ですぅ!(これでもかというぐらいのゴージャススマイルで)」

はいはい、では早速いきましょう(苦笑)。で、そもそもなんでプロレスなんですか?腕っぷしに自信がおありなようにはまったく見えないんですが。
「もちろんです。ボクだって分別ある大人ですから、自分がプロレスラーになれるなんて思ってもいませんでしたし、なれないことぐらいわかっていましたよ。もちろん、子どもの頃は『プロレスラーになってみたい』って、子どもだったら少なくとも一度は思うであろう淡い夢を持ってはいましたけど」

子どものころからプロレスは好きだったんですか?
「猪木さんの新日本プロレスが大好きでしたね。でも、猪木さんが好きなだけではプロレスラーになんてなれないですよね。でも、これでもボクはプロレスの殿堂でもある後楽園ホールのリングに上がった生粋のプロレスラーですからね、いやぁ、人生ってホントに何があるかわからないものですよ(ニンマリ)」

すでに『人生何があるかわからない』ってのを十二分に体現されている気もしますが、きっかけってなんだったんですか?
「IWAプロレスっていう小さな団体があるんですが、そこの社長がボクをリングに上げてみたいってなぜか思ったらしくてですね、『クラブ愛』に連絡がきたんですよ。で、さすがのボクもプロレスなんてできないと思って、でもものすごく興味があったものですから『裏方でよければお手伝いします』ってお返事させていただいたんですよ」

裏方とは?
「タイガー・ジェット・シンのセコンド兼悪徳マネージャーという役ですね」 インタビュー松野

猪木さんと元夫人の倍賞美津子さんを新宿伊勢丹前で襲ったあの狂虎、サーベルを持った悪魔、タイガー・ジェット・シンのですか! 大抜擢ですね(笑)
「そうなんですよ。なんだかいきなりものすごいポジションだなぁと(苦笑)。シンさんにも、『お前は上田馬之助以来のパートナーだよ』って言っていただいて、嬉しかったですね」

ボクもシンは大好きです。羨ましいなぁ!
ウフフ。で、セコンドをやっているうちに自分もリングにあがってみたくなって。このお仕事をいただいたとき、関係者から『セコンドっていってもなめちゃいけない!』って言われていたものですから、筋力トレーニングや受け身の練習はしっかりとやっていたんですよね」

ゴージャス松野ってお名前も実はリングネームなんですよね。

「そうなんです。この『ゴージャス松野』っていう名前も実はこの頃いただいたリングネームなんですよ。しかも、ザ・グレートカブキさんから」

えぇ! あのカブキさんが命名されたんですか!
「そうなんですよ。なんでも、ボクがホストクラブで働いているということで、ゴージャスってつけてくれたそうです。最初は恥ずかしくて恥ずかしくて……。だってゴージャスですよ(苦笑)」

たしかに、自分の名前の上にゴージャスってあることを考えると……、恐縮ですが正直恥ずかしいですね(苦笑)
「でしょ? でも、お客さんからの『ゴージャス!』ってコールを聞いてるうちに『なんていい名前なんだ』って思うようになってきて」

リングが持つ魔力ですね。
「その通りです。リングって魔力があるんです。アドレナリンみたいなものがものすごく分泌されるというか、沢田亜矢子の元夫として日本中から後ろ指を指されていた自分が、ゴージャスという名前を胸に新たなステージへ飛びたてるような気がしてきて、強度な高所恐怖症だったボクでもトップロープやコーナー最上段から飛びたてちゃいましたから」

窪塚洋介なみのアイ・キャン・フライ!!な境地ですね! で、デビューまではとんとん拍子に?
「そうですね。セコンドというのは相手と本格的にやりあうわけでもないし、ましてや3カウントを取るなんて絶対にないんですけど、数ヶ月、セコンドとしてリングの魔力に魅せられているうちに、『あのチョップを受けてみたい。ロープに飛んでみたい。マットに相手を叩きつけてみたい』って欲求を抑えきれなくなってきまして」

アハハハハ! そしてとうとうデビュー戦へと。
「2002年10月、代々木第2体育館で飾らせていただきました。でもですね、デビュー戦に向けての練習で足首を骨折してしまいまして……(しょんぼり)」

またもやあと1歩のところで神様に見捨てられちゃいましたか!
「そのようです……。結局、松葉杖をつきながらのデビュー戦になってしまって、試合は
散々な……。試合後、IWAの社長から除名処分を突きつけられて、泣いて再デビュー戦を懇願しましたよ。
再デビュー戦はいろんな意味で地に足を付けて試合ができました」

上手いこと言いますね(笑)。でも、当時は『あの松野、次はプロレスかよ』
みたいな感じもありましたよね。

「しょうがないことです。でも、あれほど日本中の嫌われ者になった男が、
経緯はどうであれ、なりたくてもなることは難しいプロレスの道に足を踏み入れ、
今は後楽園ホールで試合をしています。鼻水やよだれを垂れ流しながら、
涙を流しながら何度も立ち上がって相手に向かっていく。情けない姿を
さらしているのも自分がよく知っていますし、試合も無様です。でも、
ボクは何度も何度も立ち上がる。そんな姿を見て、たったひとりにでも
感動や勇気を与えることができるなら、プロレスでもホストの世界でも、
ボクは死ぬまで立ち上がってやろうって思っているんです」

必死で生きること。それが「何でもできる」への近道…”width=



自身の人生に対するその無尽蔵な熱さはどこからくるものなんですか?
「刺激ですね。ボクはゴージャス松野として新たなステージに立っています。これまでのボクのステージには予定調和とドン底の底しかなかった。だからこそ、新たなステージにはこれまでのボクが死んでしまうくらいの刺激で溢れさせたいんです。ホストの世界もボクに大きな刺激を与えてくれました。ホストって女性をだまして、お金や物を吸い上げて生きていると思われがちですが、そんなことを考えて入ってくる新人はすぐに辞めてしまいますからね」

ホストの世界が持つ独特かつ厳しい世界からも刺激を受けたからこそ、臆病だった松野さんがリングの上で屈強なレスラーにも立ち向かえるわけですね。
「そう思っていただけたら嬉しいですね。ホストの世界で、何もできないから何でもできるんだってこと、無限の可能性がすべての人間にあるんだってことを教えていただきました。ホストは厳しい世界です。トイレ掃除や様々な下働きから始めて、最初は日給5千円にも満たない。お客さんの指名がなければ月数万円にしかならない。常に競争社会、1位からビリッケツまで張り出される。給料は手渡しなんですが、全員集められて貰うのはビリから。これは屈辱ですよ。『クラブ愛』には10代から60代まで、幅広い年齢層のホストが300人もいるんですから。職場としてはもう究極の厳しさです」

プロレスも過酷ですよね。
「そうです。小さな団体のレスラーはそれ1本で食べていくのは無理です。普段はガテン系のバイトとか、あらゆる仕事を時間が許す限りやって、しかもトレーニングも怠らない。月に数回しかない試合を自身の体を痛めつけて頑張る。プロレスラーだって人間です。殴られたり蹴られたりしたら痛いんです。『プロレスが好きだ』って情熱、情熱がないと絶対にやれない仕事です」

一般社会ではあまり考えられないですよね。
「ですね。もちろん、ボクも誰もがさほど経験しないであろう厳しい時間を過ごしてきたという自負はあります。でも、ここまでストイックな環境を肌で感じることはなかったです。自分の努力しだいで何もかもが変わる。そんな空気って、吸っているだけで自分にとって刺激なんですよ。人間的に大きくもなれたと思っています」

もし、『自分はダメだ、何の才能もないし能力もない』って思っている人がいたとしたらどうされますか?
「自分の情けない部分、ダメな部分を全部理解してほしいですね。そして、一度でいいからそれを歯を食いしばりながら人前にさらしてほしいです。年齢を重ねていくうちに、世の中の厳しさや自分の力量、そんなものに対して斜に構えてしまって、自分を小さな枠に押し込んでしまっている人は少なくないと思います。でも、こんなボクだって自分の情けさを日本中にさらしたことによって、可能性を見出し、また1歩踏み出せているわけですから」

泥沼離婚、国民の敵、ホスト、プロレスと、そんなものはありえないふり幅ではないと?
「その通りです。こんな生き方をしているボクでも、生き方にメッセージみたいなものを持てるようになりました。
ボクがこの身をさらして言いたいことは『人間、できないことは何もない』ってことです。大変恐縮ですが、
『できない』って言ってる人って、そのほとんどが『やりたくない』だと思います」

いい話だなぁ。なんだか松野さんが人気ホストな理由がわかりますよ。
「いえいえ。でもですね、ホストクラブってものすごく高いと思われがちですけど、
実際は全然なんですよ。もちろん、一晩で数百万円とか使うお客さんもいるにはいますけど、
焼酎のボトルでも入れておけば2万円ぐらいで楽しく遊べるんですよ。
そういうお客さんのほうが多いんですから。『クラブ愛』でいえば、最初はお試しっていうのがあって、
1万円で時間無制限飲み放題ってコースもありますし、お手軽なんですよ」


 

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