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HOME > マガジントップ > インタビュートップ > 上田正樹 「もう一度元気出していこう!」
夜遊びの達人に聞く:上田正樹
MY NIGHT LIFE第二回目のゲストは、R&B(リズム&ブルース)シンガーの大御所、あの大ヒット曲『悲しい色やね』でおなじみの上田正樹さんだ。最近は日本国内だけでなく、アジア各国で積極的に音楽活動を展開していらっしゃると聞き、じゃあ、ちょっとグローバルな大人の飲み方なんかを伺ってみようと、お招きした次第。うーん、いい。すごくいいんですねえ、これが。話そのものが、もう男心を震わす渋いブルースになっている。

─ライブコンサートを随分やってらっしゃいますね。
●はい、昔ほどじゃないけど、国内外あわせて年間100回くらいはやってますね。

─ライブが終わったあとの打ち上げの飲み会も、けっこう数をこなしてらっしゃるようですが。
●打ち上げは、ライブのあとに必ずといっていいほどやってますよ。ボクは30年以上音楽やってるから、合計すると、すごい回数打ち上げてる(笑)。

─どんなところで打ち上げをやるんですか?
●いや、もう、どこでも。泊まっているホテルの近くの屋台とか会場そばの居酒屋とか。ボク、場所のえり好みしませんから。飲むものも、なんでも。ビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ウォッカ、ワイン…。

─ライブの後って、相当盛り上がるんでしょうね。
●うーん、そういうときもあるね。もうかなり昔のことだけど、飲み過ぎて正体不明になって、店の下駄はいたまま帰って、その後のツアーをそれを履いたままやったこともありますしねえ(笑)。…でもね、じつはいいライブしたときほどね、あんまり馬鹿騒ぎできないもんなんですよ。かっこよくいうと『明日のジョー』の最終回みたいに真っ白になってるから、激しく盛り上がれない。楽しく飲みながらも、心のなかでは静かに次のライブことを考えてたりしてますね。よし、こんどはもっと感動的なライブをやってやろう、って。

─いいライブって、どんな感じなんですか?
●自分がすっごいいいフレーズが演れたとしますよね。そうすると、それに客がワーッてすぐに反応してくれる。そんなコミュニケーションができるライブ。ボクらは、それを“グルーヴした”っていうんですけどね、はっきりいって、酒に酔っているときより心地いい。まあ日本じゃ、こういうの少ないですけどね。

─日本では少ないですか。
●もちろん、いいときもありますよ。でも、だいたい日本の観衆ってね、すごい固いんです。ステージに立っているボクらにも、その妙な緊張感が伝わってくるくらい。だからいい音やフレーズを演っても、なかなか敏感に反応しれくれないんですよ。なんていったらいいのかな、本来音楽って、気持ちを解放させるものじゃないですか。日ごろの営業のノルマとかいろいろ呪縛があったりしても、音楽を聴けば、そんなもん忘れられるじゃないですか。なのに、みんな気構えたまんま来るんですね。でね、ちょっと高級なお店とかホテルでのライブの場合だと、こんどはみんな気取ってやって来るんですね。音楽聴きに来てるのに、「この服どうかなあ」なんて、いでたちとか気にしてる。ええやん別に、カッコなんかどうでも。もっと気楽にいこうや、もっと気安く聴きに来てや、っていいたい。そうじゃないと、音楽の感動って届かないんですから。…ほら、お酒の場といっしょ。自分を解き放たなきゃ、気持ちよく楽しめないでしょ?



上田正樹
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