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HOME > マガジントップ > インタビュートップ > 島田洋七 「夜の街でモテるコツ、教えまっせ!」
夜遊びの達人に聞く:島田洋七

●水商売を差別するヤツには、ごっつ腹立つ。

「おねえちゃんのいる夜のお店はね、ぜったい必要やって。だって、知らん女のヒトがしゃべってくれるんだから、有難いですよホント。道ばたでだれかに『ねえちゃん!』ってしゃべりかけたら、キャーとかいわれて、捕まるやん(笑)。夜の店では、初めて会うても膝に手を置いて『あ、師匠……』って言ってくれる。そりゃもちろん商売やけど、そういうことで心地よくさせてくれるところが他にないでしょ。オレ、水商売は日本から消えたらアカンと思うわ」

「不景気やからって、飲みに行かんヒトっているじゃないですか。そんなん、不景気やからこそ、余計飲みに行かな。家におって難しい顔してても景気は良くならん。みんなで外でたら景気も良くなる。死ぬまで貯金抱えてて何が楽しい? そんなヒト、モテない(笑)」

「夜の街で素人さん見ててイヤやなあ、と思うのは、いつもクラブとかで女の子目当てで遊んでいるくせに、知り合いが元ホステスさんと結婚するとか聞くと、『水商売やってたんやから、やめとけ』っていうヤツな。なんやねん、それ! もう、ごっつ腹立つねん。仕事なんでもええやないかい。惚れたモン同士の話しや。過去は過去や。そりゃ過去は巴投げなんかでけへん。押さえ込みもでけへん。でもな、ほっとけ!(怒)」

「まあ、ホステスさんの中でも、ええ加減にせえ、っていうのはおるよ。わかりやすいのは、ボトルが減ってきたら次のボトル入れさせようと思って、急に自分も飲みだすヤツな(苦笑)。そんなんせんでも、オレを気持ちよう乗せてくれてたら、バンバン飲むって」

「それと、座って5秒もたってないのに『ビールしか飲めないの』っていう女。名前もいわんうちにビールくれって、オレはお前の友だちか! オレが焼酎やったら、いっしょに焼酎飲まんかい! 楽しく飲んで仲良うなって、その後にはじめて『ビールいいですか?』っていえば、なんでも飲めばええってなるわけや。それなのに、最初から売り上げを態度にだしたらなんかイヤやん、やっぱり(寂笑)」


●たけしは人気でモテる。オレは人間性でモテる。

「たけし(ビートたけし)とは、漫才ブームころからの飲み友だち。オレもあいつも、酒が好きでね……。何年か前の正月、3日間ずうっと二人でお好み焼き屋さんに陣取って、日本酒16升ぐらい飲んだこともあった。何やっているかというと、もう漫才師同士だから、お互いを笑わすことに一生懸命や。ちょっとでも普通の話すると、『なに普通の話ししてんだバカヤロウ』ってなる(笑)」

「え、たけしとオレのどっちがモテるか? そりゃたけしは人気でモテてる。でも、あいつ女性と二人っきりになったら無口だからアカンねん(笑)」

「オレは人間性でモテるタイプや(笑)。男前でもないし、デブでオッサン。でも、吉本の芸人のなかでも一番モテてるかも……。うん、絶対自信あるわ。」

「あそばナイトを見ている男性にいいたいわ。モテるためには、言葉でウソついてもいい! そのかわり、カッコつけたり、お金の力だけで気を惹こうとするのはアカン! 女は男が馬鹿馬鹿しいウソいっていると気づいても、楽しませてくれるほうが魅力的と思うもんや。オレのお婆ちゃんもゆうとった、世間を気にするな! 見栄張るな! ただ楽しめ!って」

島田洋七
島田洋七(しまだ・ようしち)●漫才師
島田洋七 1950年2月10日、広島県に生まれる。小学校2年から中学3年までを、後の楽観的な人生哲学の礎をつくってくれた母方の祖母が住む佐賀県ですごす。中学時代は野球部主将。高校は野球の名門広陵高校へ推薦で入学。再び広島へ。その後、肘の故障が原因で野球選手の夢は断念。地元の大学に進学するも退学。挫折がつづいた。八百屋で住み込みで働きはじめ、しばらくして現在の律子夫人と知り合い、駆け落ち。東京そして大阪へと流れ、そこで遂に漫才と出会う。1971年、島田洋之助・今喜多代師匠の弟子となり、翌年デビュー。75年には島田洋八とB&Bを結成し、「モミジ饅頭!」などのギャグで一世を風靡。80年代は漫才ブーム隆盛の一角を担い、ステージやテレビ番組に引っ張りだことなる。一時期は月に8,000万円も稼いでいたという伝説も残る。人気を裏付けるその実力は、上方お笑い大賞・銀賞や日本放送演芸大賞・漫才大賞など数多くの受賞歴が語る。漫才ブームが去った後は、コンビ解散、選挙落選など、いろいろとあったものの、持ち前のオプティミズムと天性のしゃべくりの才能で、21世紀のいまも昼夜問わずヒトを笑わしつづけている。ちなみに、夜遊び大好き人間ではあるが超愛妻家。

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