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HOME > マガジン トップ > インタビュー トップ > 川原 ひろし「ホストクラブ出身で一番の出世頭?」
「日本のラーメンをとんこつに変えた男!」ホストクラブ出身で一番の出世頭?ラーメンブーム火付け役の虎:川原 ひろし:なんでんかんでんフーズ代表取締役
撮影/トヨサキジュン
歌手の道、諦めきれずの青春時代

川原ひろし「オペラ歌手になりたかった」
幼稚園のころから音楽教育を受けて将来に望んだものの、音大受検に失敗してしまう。「とにかく好きなことをやりながら、金持ちになりたい」オペラがダメならシャンソン歌手!と、「銀パリ」のイベントに出演。レギュラーの仕事のため必死にオーディションを受けるが、なかなか合格できず。この頃、漫才師の「Wけんじ」師匠が前座で歌手を募集していると聞き、見事一発合格。ノーギャラの仕事ばかりだったがなんでもこなしたという。
後に、春日八郎さんの司会を務め、本物のスターを見た!と、彼は実感した。「とにかく一番になりなさい」春日さんの言葉は忘れられないという。「日本一高い山は?と聞かれれば富士山って答えられるが、二番は?ときかれても分からない。世界一高い山はエベレストといえても二番は分からない。高さそのものはたいした違いがないけれど、知名度の違いは明らか。やっぱり一番にならないとね」芸能界には売れる基準がない。上手に売らないと売れないし・・・また将来を考えてみる。
司会を経て、囲碁がテーマの演歌で作曲家デビュー。地元の高校の恩師はとても喜んだという。「お前の同級生も漫画家で活躍しているよな」その年、川原さんと漫画家の同級生は、同窓会の席で大人気。ところが3ヵ月後。彼のレコードはさっぱり売れず廃盤。一方、漫画家の作品は大ヒット。その作品こそ「ビーバップハイスクール」だった。「翌年の同窓会。僕は恥ずかしくて出席できず、漫画家は忙しくて出られない。この差がとても悔しかった」売れずにたどり着いたのがホストクラブの歌手。歌だけでなくホスト稼業も経験。
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「急がば回れ」の精神でたどり着いたのがラーメン屋東京に来てガッカリしたことが2つある。1つはうどん(醤油に麺が浸かっていた)。もう1つはラーメン。「とんこつ=九州のラーメン」ということを初めて知り、「とんこつラーメン食べたい!」と想っていたが、東京には本物のとんこつラーメンがなかった。そんなある日、カウンター越しに客の群がる立ち食いラーメン屋を発見!「見て感動、カッコイー!」”ラーメン屋のおやじ”のイメージが変わった。「ラーメン=ビジネス」の発想が芽生え、これこそが人生の転機だった。「しょう油味だけどこってり。油っこいラーメンを食べて”とんこつ”はいける!と思った。成功の秘訣は何もない。自分の食べたかったものを作っただけだよ」川原さんには更にこだわりがあった。それは、店の名前の最後に「ん」という文字を付けること。「ん」にはものを止めるという意味がある。お客様の足を、心を惹きとめる店。しかし良い名前が思いつかない。悩んだ末に博多娘に相談した。「なんでんかんでん、よかろうもん!」(何でも良いじゃない!)「おっ、それにしよう!」 環七沿いにある「なんでんかんでん」は今日も行列の人だかりがある。

画像:色紙/マネーの虎本ないところから創り上げたのは彼だけではなかった。「僕は毎朝、明太子を食べてたから当たり前だったけど、ある日学校に明太子を持っていくと先生も同級生知らなくて、変な名前!と言われた。親に聞くと、明太子はおじいちゃんとその弟が広めている名前だと聞いた」それこそ博多の「ふくや」の明太子である。「有名になるようがんばったから今の明太子がある」彼の祖父たちもまた、地元で偉業をなしていた。
ホストクラブで働いた当時から、若い女性客が多かったと語る。頑張ってもホストの日当は8千〜2万円程度だったとか。「給料ってこんなモン?」そんな疑問に先輩は、「店から金もらえると思うな。ホストの社長は女だ!貢いでもらえ!」と教えてくれた。今でも親交の深いホストクラブ界のドンは「ホスト界で1番の出世頭!」と絶賛しているのだという。「お酒は普通に飲む程度。キャバクラやスナックで変わったのは昼間に働く女の子が増えたこと。ホッとするけれど、飲み屋へは別世界を求めて行くから、話で盛り上げて欲しいよね。」そういって女の子に説教するのが大好きな川原さん。現在彼は、ホストのコンサルティング業を企画中だと語った。「僕がホストの頃は新聞を持って店へ行ったよ。ニュースを知らない人がほとんどだから勉強しなさい!と、教えていこうと思っているのさ」 ビジネスで成功した人の言うことは違う。けれど、彼は根からお酒に酔えないのかもしれない。それがヒットメーカーの宿命なのだということを、彼の笑顔から伺うことができたような気がした。
プロフィール
Mr.なんでんかんでん 川原ひろし
1964年3月13日 福岡市博多区生まれ うお座 O型
画像:なんでんかんでんの作り方本/海苔プリント25歳で、とんこつこそが日本のラーメンを変える!と信じ、”なんでんかんでん”をオープン。環状7号線(環七)をラーメン街道へと変えたラーメンブームの火付け役。特許を取得した”海苔プリント”においては、マスコミで話題になるだけでなく、あらゆるキャラクター商品にも幅広く使用されている。ベストセラー著書「なんでんかんでんの作り方(日経BP)」や、近年歌手としても復活し、今後も活躍の幅を拡げる目を離せない存在である。

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