あそばナイト マガジン
詳細情報 詳細情報あり サイトマップ サイトマップ お問合せ お問合せ
第一興商がお送りする夜遊びスポット検索サイト「あそばナイト」!
→ 総合 北海道 東北 関東 甲信越 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄
HOME > マガジントップ > インタビュートップ > 萩原流行 「自分流に生きて、自分流の飲み方を」
夜遊びの達人に聞く:萩原流行
お酒の飲み方は、年齢やキャリアとともに変遷してゆく。そして、ヒトそれぞれに人生があるように、それぞれの飲み方がある。そんなことを、今回のインタビューに登場してくれた萩原流行さんは教えてくれる……。本格派俳優として芝居に没頭するあまり、友だちが少ない半生を送ってきたという氏には、しかし滋味あふれる個性的なお酒ストーリーがあったのだった。
見出し
●毎晩ボトル1本の20代。でも酒は好きじゃなかった

僕ね、20才の頃に新宿二丁目の『バイララ』ってお店でバーテンのアルバイトしてたんですよ。女優やってるオカマちゃんが同じ劇団にいてね、そのヒトがやってたお店で。

3〜4カ月くらいやったかな。毎日毎晩が、もうカルチャーショックの連続でした。岡本太郎さんとか高名なカメラマンやデザイナーさんとか、いわゆる業界の著名人がたくさんいらして、阿鼻叫喚、酒池肉林って感じて飲んでらした(笑)。きっと昼間の仕事で溜まったものを発散してらしたんだろうけれど、お酒ってそうやって飲むものなのか?って訝るくらいみなさん激しかったですね、ええ。

ま、そうはいっても僕自身、その頃から浴びるように酒、飲むようになっていましたけど……。そのー、じつをいうと酒そのものは好きじゃなかったんです。ただ、脳や体を麻痺させるために毎晩アルコールを注入しなくちゃいけないから、飲んでた。

当時僕が所属していたザ・スーパー・カムパニーっていうのは、和製ミュージカルを演る劇団で、芝居はもちろんバレエから歌まで、一日8時間くらいのレッスンをみっちりやるところだった。それを果たした上でテンションの高い舞台公演をこなしていくわけですから、幾日も肉体と精神が極度に張りつめる状況が続くわけです。それはそれでいいんですが、夜になるとやっぱりね、その緊張を解きほぐしたくなるわけですよ。となると、酔って神経を麻痺させるのが一番手っ取り早い。酒好きでもないくせに、だいたい一日1本、ウイスキーのボトルを空けてましたね。ええ、いわば合法ドラッグをやっている状況だったんですよ。

飲み方の基本はストレートでした。ほら、よく西部劇で登場人物がバーの止まり木を背にしてウイスキーをストレートでグイって飲るシーンがあるじゃないですか。あれ、僕は子どもの頃から憧れていて、将来、飲むんならぜったいにストレートって決めていましたから。まあ、それを20代の間ずうっとつづけたお陰で、29才のときには急性胃潰瘍で血を吐きましたけどね(笑)。



●こだわりのワインに出会うことができた30〜40代

ちょっと落ち着いて飲めるようになったのは30代の半ばに差し掛かった頃かな。年齢的なものもあるだろうけど、劇団やめてマスコミに出はじめて、周りがワサワサしだした。だったら夜ぐらいはちょっと静かなバーで、ゆっくり飲みたいなっていう気分になった。え、酒の味がわかるようになったか? いやいや、まだね、ブランデーのソーダ割りなんかで火照った気持ちを抑えることを目的に飲んでいる節があった。酒が美味いとまでは感じていなかったと思いますよ。

本当に酒って美味いな、と思えるようになったきっかけは、37才のときに仕事でパリに行ったときのことかな。僕、そのとき生まれて初めてワインというものを飲んだんですけど、あまりに美味いんでびっくりしてしまった。酒ってこんなに味わい深いものなのかって気づいた。そうか、じゃあ、これからはフランスワインだってことになって、東京に帰ってから飲み漁った。……ところがね、どうしたことか、どれもパッとしない。あまり美味くないんです。あれっ、て感じ。たぶん飲んでいる場所の空気とかが関係しているんでしょうけど、パリでの感激を得ることができなかったんです。がっかりしましたよ。ただね、それまでの酒の味に無頓着のままの僕とちがうから、簡単にはワイン探求の行動を止めなかった。で、遂にバローロっていうイタリアワインに出会うことができた。赤のヘビータイプ。個人輸入しているお店で偶然に発見した。もう、これだ!っていう感じ。激しく気に入ってしまった。このバローロ、いまも愛飲してます。

僕のワイン探求物語、それで終わりじゃないんです。44才のとき、やっぱり仕事でドイツに行きまして、こんどは美味しい地の白ワインに出会ってしまった。その感激を元に、例によって日本に帰っていろいろ白ワインを試してみたんですが、やはりなかなかいいモノが見あたらない。もしやと思ったイタリア物もダメで、ほとんど諦めかけた。でも、微かに関心は残っていたから、どこで飲むにせよ何気なく白ワインを頼んでみたりしてた。あるとき、撮影の仕事で大阪の帝国ホテルに泊まっていたときのこと。1本6000円ぐらいだったから、まあ、失敗してもいいやって頼んだドイツの白ワインがよかった。『ニールシュダイナーキャビネット』っていう銘柄。マスカットの匂いがして、飲んでもブドウジュースみたいに甘いんですけど、その甘みがとても自然で、とても美味しかった。もう、これ以外ないと確信。ウチに帰ってからは箱で取り寄せて飲むようになりました。あまりにも気に入ってしまって、どこかお店に食事に行くときも、持ち込みで飲んだりしてました(笑)。

酔い目的から味目的に大転換。ほんと、20代の頃と比べると、飲み方は180度変わりましたねえ。量だって激変ですよ。20代の僕は毎日二日酔いペースで大量に飲んでいましたけど、いまはね、ワイン数杯で気持ちよくなって、それでやめちゃいますからね(苦笑)。



萩原流行
1ページへ2ページへ 進む
マガジントップへ
Copyright©2001-2008 DAIICHIKOSHO Co.,Ltd. All Right Reserved.
clubDAM.com BIG ECHO 店舗一覧
会社概要 | 加盟店募集 | 広告掲載について | リンク規定 | お問合せ | 利用規約